坂﨑Topic #28 定数改善についてのお話
いわゆる不適切保育の勃発と続発(バス置き去り事件、不適切な保育や虐待)によって
保育界への嫌悪感が生まれ、そして、行政の立ち入り調査などが続く。
そして、その一要因だとして保育士配置基準が、ここにきて大きな話題となっている。
現在、不適切な保育の報道から質保障の観点で話題になっているが、実は、
職員配置の問題は以前より大きな論議がなされてきた。
0歳児が3:1になったのが平成10年。3歳児の加算が平成27年。
個別最適化の流れや気になる子の増加、さらに、この10年間で増大した1歳児への対応など、
どの年齢を見ても、白紙の状態からの検討が必要な時に来ていると思う。
そのほか、保育士の働き方自体も配置に関して大きな問題である。
週66時間開園に対して保育士40時間就労を考えれば、土曜日保育の問題、
ノンコンタクトタイムの確保などなど、改善すべき点は沢山だ。
いまこそ、保育の質を保障していく、というところから考えていくことが重要ではないかと私は考えております。
なお、今回のお話に際し、1歳児3対1を平成4年度から進めている新潟県に関して、
多大な資料を新潟県私立保育園・認定こども園連盟(伊東一男会長)よりいただいた。
お話しの紹介が少しで申し訳ないのだが、配置基準の検証を2019年、2020年に行っている。
今、現場の過大な負担についての議論がある中で、ひとなる書房から出版された
「せめて子どもたちにもう一人の保育士を」でも紹介されている。
参考資料👇
0歳児 | 1歳児 | 2歳児 | 3歳児 | 4歳児 | 5歳児 | |
日本 | 3:1 | 6:1 | 6:1 | 20:1(15:1加算) | 30:1 | 30:1 |
ニュージーランド | 5:1 | 5:1 | 1~6:1 | 7~20:2 | 21~30:3 | 31~40:4 |
イングランド | 3:1 | 3:1 | 4:1 | 13:1 | 13:1 | 13:1 |
スウェーデン | ー | 1クラス上限14人に3人 | 1クラス上限18人に3人 |
ナビゲーター:坂﨑隆浩
保育総合研究会会長
牡羊座・社会福祉法人理事長・認定こども園園長・保育アンバサダー・演奏家(指揮者・作曲家)そして、ときどき、地球を守るために出動。片岡進曰く「保育会の龍馬」が空飛ぶラジオで皆さんと保育の絆で繋がっていきます。
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